harutanaoki's blog

シンガポール在住 春田直樹の日記

「Sedili 船上2泊3日 釣行記」

てなわけで、先週末は金土日と、マレーシアのセディリ(Sedili)より、船上2泊3日の釣り旅に行って参りました。

金曜朝3時半にシンガポール某所で待ち合わせして車に乗せてもらい、

そこから約3時間ほどで港町のセディリに到着。

朝霧立ち込めるセディリの港は、出発を飾るに相応しい風格と静けさを

湛えておりました。

 

この先にもうすぐ海が、という状況がタマらないのであります。

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足を進めてみれば、こうした景色に繋がっていくわけですが、

コーフンに次ぐコーフンというわけですよ。

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漁港はどこにいっても、何かしら味わいありますね。錆びれた感じと、ペンキの鮮やかさに

いつも通り胸キュン。

ここは小型船はあまり見当たらず、大型漁船中心の様子。。。

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これから乗る船には、2階部分があると発覚し、さらにコーフン。

とりあえず皆の荷物を運び入れるのを手伝います。

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 反対側に目をやると、これまた絶景かな。木で組み立てられた足場に、東南アジアの田舎感が

プン付いております。こりゃバケモン出まっせ。。

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 出発もしていないのに、荷物を運び込むや否や釣りの準備開始。

実は釣り好きにとって、どんな結果が待っているのかまだ分からないこの瞬間こそ、

最も気分の良い時間帯なのであります。

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船がソロソロと出発。今回の船も結構でかい。総勢12名。

船長とお手伝いさんはマレーシア人、毎度の様に、他は全員シンガポーリアン。

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最初のポイントまでの間といえば大抵、新しく買った道具を見せ合ったりしながらの、

マニアックな会話に花が咲きます。

シンガポールの釣り好きの皆さん、ビックリするぐらいお高くご立派な日本製の道具を持っておられます。

皆さん、シマノ、ダイワといった大手日本メーカーの品質を非常に信用されており、

各社のパワフルかつ精緻な道具が大好きなのであります。

そのため彼らとしては、日本人がどういう道具を持ってくるのかというのは、興味津々のようですが、

残念ながら私の道具なんてのは、最低限の軽装備。

期待のハードルを大きく下回る軽装備。すなわち低予算。

ゴメン、日本人だけどそんなお金ないし、最新のやつも興味ないわー。タッハー。

ちなみに僕のメインは、白と赤のオモチャみたいな色のやつ。

パワーが無いため下手するとすぐ折れます。

腕でカバーするので、大した問題では無いのですがね、タッハー。

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気付けば朝ごはんが用意されておりました。船で食べるご飯が一番美味い。

シンガポールに来てから一番美味しく感じたご飯は、1月に行った南シナ海の船の上でした。

そして今回が2度目の船ご飯。何で美味いのか分からないけど、とにかく本当に一番美味い。

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って気付いたらもう夕方になってました。初日は小型の魚が中心でしたね。

悪くは無かったけど、セディリの海としてはあまり調子よくない様子。

ちなみにこの左に映ってるお手伝いの彼、私が持ってきたビール6缶、

気付いたら全部飲み干しておりました。

お手伝いさんがビール全部飲んじゃダメっしょと思いましたが、

特に何にも考えていないテキトーな感じがビンビン伝わってきたので放置。

参ったね。。

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夜になって船長がビッグワンを捕獲。レッド・スナッパー。フエダイの一種。

この大型のレッド・スナッパーがよく捕れることが、セディリの海の特徴の一つです。

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その後、寝る物は寝、釣り続ける者は釣り、思い思いに過ごしておりましたが、

その日はそれ以上レッド・スナッパーは釣れず。

そんな中、早朝目覚めてまもなく、大型レッド・スナッパー捕獲。

ラッキーマンとはこのことか。やはり夜通し釣り続けていた連中には、そこまで祝福されずの巻。

それにしても、日に焼け、日本人から次第に見た目が離れていっているのは気のせいか。。。

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雲行きが怪しくなり、風も強くなり、一雨降る予感。

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ザーザーと豪雨が振り出し、一旦船内に非難。f:id:harutanaoki:20140412094408j:plain

といっても小1時間で豪雨は止み、すぐに青空と鏡のような水面がカムバック。

2階に上ってみれば、360度水平線の、これまた絶景かな。

ここで初めて、自分は「遠洋漁業」に来ているのだと理解。

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夕暮れが海に反射する頃には、リラックス度合いもマックス。

果たして月曜日から日常に戻れるのか、いや再度日常がやって来るのかすら、

もはや曖昧になって参るのであります。

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実はこの釣竿の向こう、暗い闇の向こうに、イルカの群れが泳いでおるのです。

何とか写真に収めようとしましたが、ご覧の通り。

生まれて初めて野生のイルカと遭遇したのでありました。

またボートの下にサメがたむろするなど、豊かな海ならではの光景に度々巡り会ったのであります。

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気付けばあっという間に最終日の朝、釣れた魚をデッキに並べてみれば、

もはや完全に漁船であります。

とある釣り人は「This is ツッキジー(築地)!」と言っておりました。

手分けしてウロコを取ったり、簡単な調理もしてくれるのです。

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てなわけで、一路セディリ港に戻り、シンガポールとの国境の街、ジョホールバルにて夕食。

中華料理屋で釣れた魚を数匹料理してもらい、皆で喰らうのであります。

改めて見ると、私よりは一回りか二回り年齢層高めの、かなりディープな釣り集団に

紛れて込んでいたようです。。

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このレッド・スナッパーのカレーが美味かった。

南国の魚のほとんどは油がノッておらず淡白な味わいですが、その分、こういった料理にはハマります。f:id:harutanaoki:20140413165746j:plain

船を下りて食欲が異常に高まっているのか、回転テーブルも尋常じゃないスピードで回っております。

その遠心力で、皆の取り皿に自然と料理が飛び散っていくというのが、シンガポール・スタイルなのだとか。

もちろん、嘘ですけども。

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そんなわけで、今回はほぼ写真で埋め尽くされましたが、中々濃厚な経験が出来たのでありました。

本音で言えば、もっと数は少なくていいので、モンスター的な何かに出会いたかったかなと。

6月にも同じ船で2泊3日の釣行が予定されておりますが、また今回とは違った何かが起きるのか、

今から楽しみなのであります。

 

釣りは良いねー、オモロイねー。

次回は4月27日(日)に更新します。

どもどもー。