harutanaoki's blog

シンガポール在住 春田直樹の日記

「マネー志願者のトーンで。」

どうもどうも。

実は数日間帰国しており、高知ー東京間をバタバタっと往来して、今朝シンガポールに戻って参りました。

もっとゆっくりしたかったんですが、釣り上げた直後のサバかっていうぐらいのバタバタ具合で・・・。

いやしかし日本は11月と言えど、昼間はTシャツで活動できないことも無いぐらいのポカポカ陽気。

寒がりなので、ダウンジャケットを着込んで臨んだ私としては、

「あれ皆薄着じゃないかい?」

「オレ着込み過ぎじゃないかい?」と、拍子抜けしたのでありました。

 

(この「~じゃないかい?」の細かいトーンやニュアンスにご興味がある方は、下記懐かしの「マネーの虎」動画の1分55秒あたりを参考にして頂ければと思います。志願者による「それボッタクリじゃないかい?」というフレーズ、それと全く同じトーンと考えて頂いて結構です。)


マネーの虎 パスタ その後 - YouTube 

 

話が想定以上に脱線しましたが、今回最も驚いたのは、成田ー松山間に

片道8千円の格安航空“Jetstar”が運行していたことであります。

愛媛県の松山空港から高知までは2,3時間かかるものの、これは私にとっては非常に大きな

ニュースであります。

これまで東京から高知に向かうには、飛行機で片道3万円(往復で6万円!)近い金額を払うか、

深夜バスで片道1万2千円払って12時間費やすかの2択でありました。

これは長らくの間、関東圏に住む多くの高知県人を悩ませ続けてきた究極の2択であります。

というのは、「今月財布がピンチ」だとか「破産寸前」という状態であれば、

迷わず深夜バスを選ぶのでありますが、

「そこまで無いわけじゃない」、「飛行機使っても、それで家計が破綻するわけじゃない」という

標準的な経済感覚を持ってしまったが最後、

この究極の2択の狭間でのたうち回る宿命を背負うことになるのです。

 

今や往復6万円もあれば、韓国はおろか、ハワイにだって旅行できる時代です。

6万円とはそれほどの価値があるのです。

それを例え実家があるとは言え、かつて坂本龍馬が脱藩して以来、現在まで脱藩者が右肩上がりと噂される

高知県との往復代金に投入するというのは、いかがなものか・・?

モトが、取れるのか・・・?

後々になって、「あの時バスで帰っておけば・・!」と後悔するのではないか・・?

そんな、なんとも出口の無い、曖昧な不安に襲われるのです。

かといって12時間もの間、深夜バスのあの縦にも横にも狭苦しいイスに体をハメ込むというのも、

いかがなものか・・?

それはすなわち、眠りにつくや否や、

「○○サービスエリアに到着致しました。ご休憩の方は○○時○○分までにバスにお戻り下さい。」

というアナウンスと共に叩き起こされる道を選ぶということ・・・。

しかも2時間おきに。

 

ここで質問です。

皆さま、人間の睡眠が3時間周期で深くなったり、浅くなったりしているという科学的事実を

ご存知でしょうか?

きっとご存知かと思います。いや、もれなく全ての皆さまがご存知のことかと思います。

さらにその事実に基づいた、3時間、6時間といった単位で睡眠をとるのが好ましいという定説も、

何度も耳にしておられるかと思います。

それは今や、このせわしない世の中でより良い睡眠を確保するための、常識中の常識となっており、

それを疑う者はもはや絶滅、すなわち永遠の眠りにお付きになっているはずです。

ところがどっこい。

この世の中には、“「ごゆっくりお休み下さいまし・・」と優しく消灯し、心地良い揺れの中で人々を

深い眠りに誘導するやいなや、2時間おきに叩き起こす”という摩訶不思議な世界が存在します。

古代中国の拷問の一種ではありません。

戸塚ヨットスクールの教育方針でもありません。

それこそが、現代の高速道路を夜な夜なひた走る、「深夜バス」の内部なのです。

「それ飴とムチじゃないかい?」とマネー志願者が口走るのも無理は無いのです。

 

しかし、 深夜バスには強烈なメリットがあるのも事実。

それは、通常寝ているはずの時間、あるいは飛行機が飛んでいない時間に移動ができるという点。

前日の夜出発し、翌朝に到着すれば、その日は朝から1日活動できることになります。

しかし飛行機であれば、朝から夕方までのどこかで4、5時間を拘束されることになります。

朝から一日行動したければ、前日の夕方の便に乗らなくてはならないのです。

しかし仮に深夜バスに揺られて朝着いた時に、ピンピンしてるかというと、それは難しいのです。

前述の通り、2時間おきに叩き起こされつつの深夜移動なのですから・・・。

「それ考え過ぎじゃないかい?」と疑問を持たれるマネー志願者の方もおられることかと思います。

しかし高知県人にとってこれは、実に切実な問題なのであります。

 

かくのごとく、格安航空“Jetstar”の存在は、まさに一筋の光でありました。 

父親も車で松山空港まで迎えに来てくれると言うし、シンガポールから成田、成田から松山と乗り継いで

高知を目指すことに致しました。

しかし、ここで思わぬ問題が発生するのです。

 

「愛媛県の松山空港に18時半着」と伝えたはずが、父は昼過ぎに高知を出発します。

しかし高知、松山間は高速で2時間ほどです。

「それ早過ぎじゃないかい?」と全国のマネー志願者が首を傾げる中、父は高速をひた走ります。

しかし、数年ぶりに愛媛に向かうということで、道を間違えたりして遅れる可能性を考慮しての、

余裕を持った出発だったのでしょう。

有難き親の愛情、マネーには換え難いものがあるのです。

 

その後父は、香川県の高松空港に到着し、間もなく異変に気付きます。

そして「成田からのジェットスターなんてないぞ!」と母にクレームを入れるのですが、

母は当然のことながら、「え、高松じゃないよ。松山だよ。」と即答致します。

それを聞いた父は、再度高速に乗って車を走らせるも、今度はなぜか徳島県に到着します。

香川ー徳島間は距離が短い上にノンストップの高速ですから、一回ハンドルを切り間違えると、

そのまま出口まで行ってしまうというのは、有り得る話ではありますが・・・。

「これ徳島じゃないかい?」と、マネー志願者でもない父は呟いたとのこと。

 

最終的には無事松山空港で18時半に落ち合うことが出来ましたが、

この話を聞いた後では、もはや定刻通りに松山空港で合流出来た事実の方に驚かされます。

とりあえず今後実家に帰る際は、深夜バスを選択する方向で決定致しました。

次回は無事では済まない気がしますので・・。

 

さてそんなわけで、今回もひたすら思いつくままにダラダラと書き留めましたが、

今回も読んで下さって有難うございます。

休み中色々とありましたが、明日からは通常通りの出勤であります。

そろそろ寝ないことには、6時間の睡眠がとれなくなってしまいます。

皆さまも、より良い睡眠をお取りになって下さいませ。 

 

次回は11月17日(日)に更新致します。

それでは、ごきげんよう。